白色アルミナと茶色アルミナの違いとは?
産業用研磨材の分野では、**白色アルミナ(ホワイトヒューズドアルミナ)と茶色アルミナ(ブラウンヒューズドアルミナ)**は、最も広く使用されている2つの材料です。どちらも酸化アルミニウム(Al₂O₃)を原料としていますが、その製造方法、純度、硬度、用途には明確な違いがあります。
8/1/20251 分読む


1. 原材料と製造方法
白色アルミナは、高純度の工業用酸化アルミニウム粉末を原料とし、2000℃以上の高温でアーク炉により溶融して製造されます。この工程により鉄、チタン、シリカなどの不純物がほぼ完全に除去されます。
一方、茶色アルミナはボーキサイト鉱石を原料とし、同じく電気炉で溶融して製造されますが、鉄やチタンなどの微量不純物が製品中に残るため、特徴的な茶色の色調になります。
2. 純度と色
白色アルミナは99%以上のAl₂O₃純度を持ち、純白な外観と非常に低い不純物レベルが特長です。電子部品、精密研磨、セラミック用途に最適です。
対して茶色アルミナは、94〜97%の酸化アルミニウムを含み、わずかな鉄分やチタンにより茶〜赤茶色となります。
3. 硬度と靭性
白色アルミナは非常に硬く(モース硬度9程度)、鋭いエッジを持つ破砕性の高い粒子が特徴です。精密研削やファインポリッシュに適していますが、衝撃には弱く、重研削には不向きです。
茶色アルミナは、やや硬度が低いものの、優れた靭性と耐衝撃性を備えており、金属の表面処理や耐久性を必要とする用途に適しています。
4. 主な用途
白色アルミナ:
精密研磨材、セラミックス、電子部品
医療・歯科用研磨材
耐火物の原料
茶色アルミナ:
グラインディングホイール
サンドブラスト処理
耐火れんが、滑り止め舗装材
5. コストの違い
白色アルミナは高純度である分、コストが高めですが、品質が要求される用途にはその価値があります。茶色アルミナは、コストパフォーマンスを重視する大量処理に適しています。
6. 最適な材料の選び方
使用目的に応じて、白色または茶色のアルミナを選択してください。精密性や化学的安定性が重要であれば白色アルミナ、耐久性やコスト重視であれば茶色アルミナが適しています。
河南玉磨新材料有限公司(Henan Yumo New Materials)では、**白色・茶色アルミナ(F12〜F2000)**の両方を高品質で提供しています。セラミック、研磨、耐火材用途の材料をお探しでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。